体罰があったことを夫と連絡共有した夜
事実を整理し、次の行動を考える
折り返しを待つ時間、夫へ送ったLINE
16時過ぎ、息子から「たたかれた」と聞いたあと、すぐに学校へ電話をした。
折り返しを待つ間、私は夫にLINEを送った。
「学校の先生に息子がビンタされたことがあったって。
学校に連絡して経緯の確認待ち。だから今日の習い事はキャンセルで。」
学校への連絡は時間との勝負だ。
17時半を過ぎると自動音声に切り替わり、電話はつながらなくなる。
習い事の送迎に出てしまえば、折り返しの電話にも出られないかもしれない。
金曜のうちに進められる話は、今日中にしなければならない。
そんなことを考えながら、落ち着かない時間を過ごしていた。
「こんなことで習い事をキャンセルするなんて」と思いながらも、
もう頭は学校のことでいっぱいだった。
いつもの生活のリズムが、音を立てて崩れていくような気がした。
「学校、話にならない」
夫からの返信は短かった。
「息子から聞いた話なの?」
返す余裕はなかった。
まもなく学校から折り返しがあり、B先生との電話が始まった。
その後、再びLINEを送った。
「学校、話にならない。」
私は、息子から聞いたことや叩かれた経緯、
そしてその後にクラスで「ビンタの歌」が生徒の中で歌われていたことまで一気に伝えた。
夫からの既読マークはすぐに付いたが、返信はなかった。
夜、夫と話した
夜遅くに夫が帰宅した。
まず口にしたのは、
「息子は大丈夫なのか?」
という言葉だった。
“だいじょうぶ”という言葉には、いろんな意味がある。
叩かれたとき、どんな気持ちだったのか。
なぜ黙っていたのか。
周りの反応はどうだったのか。
これから学校に行けるのか。
夫は、息子の心のことを一番に気にしていた。
私が話すたびに、彼はうなずきながら静かに聞いていた。
途中で感情的になることもなく、まず「整理しよう」と言った。
事実を整理する時間
時系列に取ってあったメモを見ながら、今日一日の出来事を順に確認した。
・息子の発言の内容
・学校に連絡した時間
・B先生、担任、電話に出た先生の対応
・学校側の発言の要点
それをひとつずつ振り返りながら、夫婦で話した。
夫は冷静だった。
「怒る前に、まず正確に知ろう」
「感情と事実を切り分けて考えよう」
そう言った。
夫婦で決めたこと
話し合いの中で出た結論は、次の通りだった。
- 今後の面談に向けてではなく、事実確認のために学校に何を聞くかを準備すること。
- このまま曖昧にされることだけは避けたいこと。
- 息子の言っていることがすべて正しいとは限らないこと。
時間がたっている分、記憶の順番や内容があいまいな部分もあるかもしれない。 - 息子の主張は伝えつつ、事実がどうだったのかを探れるように動くこと。
夫は「学校と敵対するつもりはない。でも、あいまいなまま終わらせるのは違う」と言った。
その言葉に、私も深くうなずいた。
この夜で見えた「次の一歩」
長い一日だった。
16時過ぎに始まった“学校とのやり取り”は、夜になってようやく区切りがついた。
夫と話して、少しだけ冷静さを取り戻した気がした。
どう動くか、何を確かめるか――次の行動の輪郭が見えてきた。

